This month's music.
こんにちは。
toffの岡本です。
今月もナイスな音楽がwaltzさまより届いています。
是非キャプションを読んでみてください。聴きたくなるはず…。
AYWEE : Flying High / ¥1,480 + TAX-
Label : My Bags
Genre : Hip Hop, Beat Tape
フランスはパリで活動するビートメイカー/プロデューサーAywee。
1992年。公園でHip Hopダンスを練習していたチームの一人がベンチの上に置き忘れていったスポーツジャケット。
当時13歳だった少年Ayweeはそれを自宅に持ち帰り、ポケットの中に入っていた青いカセットテープに気付く。再生して聴こえてきたアンダーグラウンドHip Hop。完全にそのビートに打ちのめされた少年は、やがて地元のダンスバトルで優勝し、そしてビートメイカーに。
Hip Hopで人生が変わった男の25年間のライフストーリー。
FIELD MUSIC : Open Here / ¥1,680 + TAX-
Label : Memphis Industries
Genre : Indie Rock
UKサンダーランド出身のDavidとPeterのBrewis兄弟を中心に2005年から活動するField Music。
英国的なちょっと捻じれたメロディーを、ピアノ、フルート、ピッコロ、サックス、トランペット、チェロ、ヴァイオリンといった非ロックな楽器で奏でる極上のアートポップ。
後期Beatles、Queen、XTC、Divine Comedyとか、色々なバンドを想起させながらも、実はそのどれとも異なるという驚異の独創性。
そして何より、彩り豊かな楽器音が飛び交う今作はとても美しく、楽しい。
EMAPEA : Zoning Out Volume 1 / ¥1,680 + TAX-
Label : Cold Busted
Genre : Hip Hop, Beat Tape
ポーランドのビートメイカーEmapea。ジャズやレアグルーヴ音源からのサンプリングを素材に、エレガントなビートワールドを構築するスタイルは今作で更に進化。
流れるようなピアノの旋律にトラックのリードを託し、四季の風景の如く音世界に色彩を与えていくスキルは、まるで光を自在に操るフォトグラファーのよう。
このモダナイズされたジャズは、チルアウトするよりも、スピーディーに動く日常のサウンドトラックとして鳴らす方がしっくりくる。
Emapeaのファイダーはストリートに焦点が合っている。
BENJAMIN BRUNN : Pieces From A Small Corner Of Paradise / ¥1,680 + TAX-
Label : Chrome Plated Diamonds
Genre : Electronic, Minimal
1990年代後半からテクノ/ハウスのフィールドで作品をリリースし、ライヴツアーで来日経験もあるドイツはハンブルグのアーティストBenjamin Brunn。
近年のリリースで顕著になっていたアンビエントへの傾倒を更に深化させるため、自身でレーベルChrome Plated Diamondsを始動。そのレーベルの初作となる今作。
ヴィンテージシンセKorg Poly-800 MkⅡで描かれる虹色のミニマルミュージック。滑らかな回転を繰り返す音の軌道に乗れば、VRの世界に誘われるような幻覚を見る。
SEVENTEEN YEARS : Blueberry / ¥1,680 + TAX-
Label : Spirit Goth
Genre : Indie Rock
アコースティックポップとシューゲイザーの幸せな出逢い。カンサスシティの青年Tony FreijatのソロプロジェクトSeventeen Years。
まるで繊細なガラスの器にのった甘酸っぱい果実のような音世界。手に取ろうとすると消えてしまう幻を見るような光景を、半透明のヴォーカルとジャングリーなギターで描く抽象的な夢物語。
80年代、90年代にキュートなジャケット纏った7インチシングルをリリースしていた無名のUKのインディーバンドたち。彼らと同じ瑞々しさを感じる3rdアルバム。
今月もどれも粒ぞろいです。
Ayweeのストーリーにも惹かれますし(内容もイケてます。)、Field Musicは楽しいし、Emapeaは安定して格好いいし、Benjamin Brunnは昔よく聴いてましたが今の感じもまた良いし、Seventeen Yearsは青春時代を想起させます(スーパーカーとかもそうですが何故でしょう…)。
どれも違った良さがあるので、是非店頭で聴いてみてください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。